ピスタチオをよく食べる。宅の主人に心配されるほどよく食べる。心配されて摂取制限を設けられそうになったほどだ。先週の日曜に購入した業務用のピスタチオも、今週土曜の夜になくなってしまった。せつない。
たいがい手にざくざく取って、手のひらにいくつか握ったまま指先でパチンパチン割って食べている。割るのも楽しみのうちなので、無心に割る、口に運ぶ、割る、口に運ぶを繰り返す。
その際に、時折どうしても素手では割れないものが混じっている。これは、時と場合によるのだけれど、だいたいは奥歯でかじって割る。それでもあまりに固いものは、割るのを諦めてポイしてしまうことがある。
それからこれは本当にせつないことなのだけれど、割る際に手のひらからポロッとこぼれて、ゴミ箱などに落ちてしまう粒がごくわずかに出る。これも深追いせず、残念ながら諦めることにしている。
一日にこぼれ落ちるピスタチオの数はほんの少しだし、ないことの方が多い。だけど、生涯こぼれ落ち数を考えてみると、とても膨大な量になるのではないかなって思ってつらい。
できるだけこぼさないようにしよう。もしくはこぼしてもリカバーできる状態で食べよう。割れないやつはよけておいて器具を使って割るとかしよう。ピスタチオもったいないの精神をもっと毅然とした形で持とう。
そのように心に誓うのだった。