先日、仕事で北海道入りするついでに、週末をドッキングして個人的な時間も持てるようにした。札幌を歩くのははじめてなので、気ままに楽しんできた。
新千歳空港から札幌駅へ、地下鉄に乗り換えて中島公園まで。札幌にいるあいだは、ベッセルイン札幌中島公園に滞在していた。小ぎれいで女性向けのアメニティが充実、部屋は価格帯で想像していたよりも広く感じる間取りで、まったく不自由のないホテルだった。
中島公園はパリっぽい
荷物を解いた後は、しばらく中島公園を散策した。水辺の鳥たちやそこここに置かれた居心地のよさそうなベンチは、パリのヴァンセンヌ公園を思い出させた。
中島公園をゆったり歩いているだけで、もうすっかり札幌が好きだなぁって気分になっていた。都市の中にこうした公園があるのはとても素晴らしいなぁ。東京にも素敵な公園があるにはあるけど、私は中島公園の雰囲気の方が好きだなぁ。
まだ夏の終わりだからそう感じるだけなのかもしれないな。寒いのは苦手だから、冬にこの公園に来たらどんな気持ちになるのか、ちょっと気になる。
大都会すすきの
札幌、さすがに大都会だった。何よりびっくりするのは、道がまっすぐ。ひたすらまっすぐ。
で、通りの向こうに山が見える。これがなんだかおもしろい。ただそれだけのことで、一気にスケール感があやふやになる。たぶんすごい遠くにあるんだろうけど。あの山も。遠いのか近いのか、よくわからない。北海道の距離感こわい。
旅先に行くと地下鉄数駅分くらいは余裕で歩くし、歩いて街のスケールを把握するタイプなのだけど、札幌は道がまっすぐ過ぎて何も覚えることがない。東西南北で何番にいるかわかれば、迷うことすらない。
札幌在住のお友だちと待ち合わせしてる時に「あと四条半くらいで着く」と言われて、あーその発想はなかったわーと思った。四条半。言われた時は初日だったんでピンと来なかったけど、今ならわかるその体感値。
お約束のすすきのも歩いたわけだけど、すすきの交番にはちょっとテンション上がった。警察24時とかで見るやつ。交差点の看板もみんなデカくて、特に理由はないけど、すすきのなんだなーって感じがした。
チカホという概念
札幌在住のお友だちと待ち合わせをする時に、もうひとつ新しい概念を覚えた。地下歩行空間、その名も「チカホ」。ごくごく自然に地下歩行空間出口と言われて「???」となっていたのだが、札幌にはものすごい長い駅前通り地下広場があるのだ。
確かに、冬にはすごくよさそう。はじめての観光かつ今の季節では、あまり地下歩行空間を通るメリットを感じなかったけど、通勤なんかでは地上より地下を通るほうが便利そうだもんな。都内にいる時ですらそうなのだから、冬の北海道ならなおさらメリットありそう。
北大植物園ものんびりできた
札幌在住のお友だちと、北海道大学植物園に行ったりもした。広い植物園の敷地の中には北方民族資料室や剥製などが置いてある博物館もあり、植物園の入園料だけですべて閲覧可能である。
しかし堪能すべきは圧倒的な森感。街の中に忽然と現れる森。なにこれやばい。大変に森である。いつまで歩いていても飽きない。なんなら一日中いたい。
都内でいえば代々木公園とか明治神宮まわりも森風ではあるけど、あれらは道が舗装されていたり売店があったり、公園然としている(当たり前だけど)。植物園は公園ではなくあくまで植物園なので、より強い森感。森感っていうか森。
たまに訪れるからいいのかもしれないけど、この森感は心地よい。山感の一切ない森感。そうそう、山育ちとしては山感のない森ってすごく不思議な感じがするわけ。だから惹かれるのかもね。
赤れんが庁舎の前庭も好き
北大植物園のすぐ側にある北海道庁旧本庁舎(赤れんが庁舎)の前庭もなかなかの素敵さ。左右に池が配置されており、のんびり歩くのに最適。
季節によってはいろいろな花が咲いたりするみたいだけれど、私は花よりも池とそこに集まる鳥たちを見ているのが楽しかった。カモはマイペース、スズメは強気、カラスはとても賢い。
そういえば、中島公園や赤れんが庁舎の前庭にいたカラスはくちばしが太かったけれど、植物園の中で見かけたカラスはくちばしが細かったな。もしかしたら、それぞれに縄張りがあるのかな。
赤れんがテラスはおしゃれ空間だった
大都会札幌のおしゃれ空間、赤れんがテラスはとってもおしゃれ空間だった。ひっきりなしにテレビ局の取材カメラが通っていたし。札幌はこういう空間の使い方があるから、ヨーロッパっぽいって感じるのかもなぁ。
建物の外もおしゃれ空間だけど、中にもおしゃれカフェテラスがあった。アトリウムテラスと言うらしい。ここでノマドっぽいPCの広げ方している人も結構いた。待ち合わせするのにもよさそうだし、1人で時間を潰すのにもよさそう。さすがおしゃれ空間、赤れんがテラス。
お友だち大推薦の赤れんがテラス内に入っている文房具屋さん、Futuraを見たりもした。所変われど、文房具愛は万人に通ずる。キャッキャウフフが楽しかった!
いろいろ美味しいものも食べたけど、長くなっちゃうので、それは別エントリにまとめようと思う。