蠍は留守です記

蠍の不在を疑わずに眠る暮らしの記録

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冬の松島湾へ

昨年末、日本三景のひとつ、松島に足を伸ばしてきた。

理由は、震災後に復興支援の牡蠣オーナーに何口か乗っていて、元気になった三陸の漁場を見に行きたかったから。オーナー制度で支援しているのは宮城・東松島から岩手・宮古のあたりまでのようなので、今回行ったあたりはたぶん該当しない地域のだけれど、帰省と観光ついでに足を伸ばすには松島海岸くらいまでが限界。なので、あまりこだわらず行くことにした。

実は6月頃に一度予定していたのだ。しかし案件炎上により泣く泣くキャンセルに。それがずっと心残りで。年末のどさくさに紛れて、ちょっと駆け足でも、ぴゅんと行ってきちゃったというわけ。

船大好きな私は2日続けて遊覧船に乗った。海の上は寒かったが、満足。

島とかもめ

船上アナウンスでは、311当日の様子を説明してくれた。海の上でも揺れたのがわかったということ、防災無線での連絡で全員避難したこと、翌日には生き残った船で捜索に出たこと、などなど...。

牡蠣漁場もかなり復活してきているようだったが、すっかり静かに見える今の湾からは当時の姿はもはや想像もつかない。少なくとも、外の人間には。

牡蠣漁場とかもめ

遊覧船を堪能したあとは、瑞巌寺にも立ち寄った。第三紀凝灰岩層を掘った洞窟群が独特の景観を生んでいて、厳かな気持になった。

瑞巌寺の洞窟遺跡群

ちなみに牡蠣養殖場のオーナー募集は2012年3月で終了している。そちらでの支援は終わったけれど、違う形で何かしらの支援を続けていきたい。今回はあんまりたくさん牡蠣を食べなかったので、次はもっといっぱい。本当は三陸のもっと上の漁場まで見に行きたくて、数日かけてウロウロする機会なども作りたい。

牡蠣の浜焼き

松島、また違う季節にゆっくり来られたらいいな。春から夏にかけてだけ出ている航路もあるし!

理由をつけてはたくさん行こう。何度でも行こう。


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