こぢんまりしたカフェで本を読んで過ごすのが好きだ。渋谷や世田谷のはしっこらへんには、そういう時間の過ごし方ができるお店がわりとあっていい。だからまんなかよりはしっこがいい。
近所にもそういうお店がいくつかある。この道はいつか来た道サブカルの道(左車線)、みたいな本がカウンターに並んでいて、ああでも今ではなんとなくもうメインカルチャーっぽい感じになってるよなぁこういうのも、なんて思いながら眺めるのが楽しい。
そんなにたくさんの種類は置いていないけれど、カップオブエクセレンスの豆をフレンチプレスで出してくれたりもする。サイフォンこそ至高って感じのお店もあって、そちらも愛してやまないのだけど、どちらがいいって感じでもなく、どちらもいい。
本とかコーヒーは家にある。じゃあなんで行くの。それは雰囲気とかある程度の緊張感とか用意&片付けの要らない楽ちんさとかコーヒーの素晴らしき美味しさとか、なんだろうね、あと。
もっとたくさん理由がある気もするけど、それ以上の理由はない気もする。よくわからないけど、行きたくなるから行く。
ひとりで行きたい時もあるし、主人と行きたい時もある。気持ちを豊かにするために行く場所がある、というのはとても贅沢なことだなと思った。お、なるほど、本質的要求は「気持ちを豊かにしたい」なのかな。
とにもかくにも、私はこぢんまりしたカフェで本を読んで過ごすのが好きだ。