アズーロは私がデスクで仕事をしていると、椅子の下に一生懸命おもちゃを運んでくる。ひとつだけの時もあるし、気付くといろいろ溜まっている時もある。
遊べという意味なのか、単にかまえという意味なのか、今ひとつわからない時もある。しかし、アズーロなりのアピールであることは間違いなく、このおもちゃの配置は彼なりのコミュニケーションの形なのだ。
アズーロお気に入りおもちゃ群に最近仲間入りしたのが、かつてファー付き耳あてだったもの。押入れの開け方を覚えたグリが私のワードローブから強奪してきた逸品である。
これをゲットした当日のおまえらちゃんずは尋常ならざる興奮度であり、強奪されたことに気付いた飼い主ちゃんは涙したのであった。しばらくはそれがただそこにあるだけでハイテンションで遊んでおり、それを目にするたびに心を痛めていた。
飼い主ちゃんとしては今思い出してもつらみが募ることよ。強奪事件だったが、こうなってしまってはしかたない。ファーの毛がなくなるまで、おもちゃとしての役割をまっとうしてもらいたい。
そして私は今日もアズーロの遊んでアピールもしくはかまってアピールを受け止めるのだ。おまえらちゃんずとの対話は、ノンバーバル・コミュニケーションの極みであり、あらゆる言語とは何かを考える機会になったりならなかったりしている。にゃーん。