このエントリは『お茶とわたし Advent Calendar 2015』の15日目です。
甘いものが好きではない。お茶に甘いお菓子が合うのはよく理解できるのだが、個人的な嗜好としてそもそも甘いもの全般が得意でないのだ。
しかしお茶うけ的に食べるもの、合うお菓子はほしい。甘いものが苦手、つまり甘すぎないお菓子があればいい。点心なんかでお茶するのも好きだが、高山茶を飲むならもう少し繊細なお菓子がいい。
それでいくと、紫藤廬で食べたなつめとくるみのお菓子はよかった。下の写真の中ほどにある茶色いお菓子がそれである。宅の主人は私より甘いものが好きなので、外でお茶を飲む時にはこんなふうにお菓子が並ぶこともたまにある。紫藤廬のお菓子は全体的に上品な甘さでどれも美味しかった。
家でお茶をする時には、ドライフルーツを食べることが多い。先日まではいただきもののアソートなんかをちょっとずつちまちまと食べていた。アソートはいろいろな種類のものが食べられるので楽しい。
ドライフルーツの食感や味わいがお茶とまじわると、凝縮された素朴な甘みが口の中でほどけていく感じがある。茶藝館でもドライフルーツを出しているところは多いし、間違いなく相性がよいお菓子だと思う。
最近お気に入りで食べていたのが榮太郎の半生菓子。果汁を寒天で固めたもので、以前はずみ飴という名前で売られていたもののようなのだけれど、オンラインでは情報を見つけられず。近所のお店に置いてあった小さいパッケージのものを買って食べている。
かなり控えめな甘さで、普段ストロングなお菓子を食べている人には物足りないかもしれない。私はこのくらいが好き。あと寒天が大好きなのでとてもよい。
あとは今年は栗のお菓子をよく食べたかな。というか宗家源吉兆庵が好きすぎていっぱい食べた。定番の栗きんとんもマロングラッセも美味しいし、季節菓子で出ている栗雅楽とか津弥栗も美味しかった。
お菓子を選ぶだけでもお茶の楽しみは急に広がるので、是非お茶ごとに合うお菓子を探してみてね。