このエントリは『お茶とわたし Advent Calendar 2015』の16日目です。
台湾高山茶の茶殻は、いいものは本当にきれい。日本茶や紅茶と違ってブロークンではなく、まるっと葉っぱのままに戻る。茎も葉も摘みたてみたいにつやつやしている。
このまま捨てることも多いけれど、これをお料理に使ってみたり、余裕がある時には乾かして茶殻を取っておいたりすることもある。だってもったいないでしょ。こんなにきれいなのに、捨てがたい。
以前に茶殻で焼き芋を作ると美味しいよと教わった。ホイルにまだ濡れた茶殻とお芋を一緒に入れてくるみ、焚き火の中に入れて焼く。想像しただけで美味しい。
自宅でやるのに面倒がないのは、タジン鍋の底に敷いて蒸すことだ。焼く方がきっと香りが立って美味しいのだと思うけれど、タジン鍋+茶殻の調理は手軽でとてもおすすめ。
お芋だけじゃなくて、同じようにして魚を蒸すのもいい。写真は釣り好きの知人が時々わけてくれる太刀魚。太刀魚って繊細なお魚なのでどう調理するかいつも悩むのだけど、タジン鍋+茶殻を覚えてからは楽ちん。
魚の臭みなどもいい具合に抜けるというか。爽やかな風味も加算されるし、お茶を調理に使うの、やはりよい。他にも鍋の出汁として茶殻を使うのもナイスである。
料理にかぎらず、茶殻はいろいろなことに使える。丹念に育てられ、丹念に作られた茶葉。せっかくなので最後の最後まで楽しみたいじゃないの。見て楽しみ、香りを楽しみ、飲んで楽しみ、茶殻を何かに利用して楽しむ。
そういう意味でも、お茶はよい。本当によい。