このエントリは『お茶とわたし Advent Calendar 2015』の17日目です。
今回は台湾茶からちょっと離れて、違うお茶の話。チベットで飲まれるようなバター茶やモンゴルで飲まれるようなツァイと呼ばれるミルク茶もまた、たまらなく好きなお茶のひとつだったりする。
モンゴル料理で代表的な日常の飲み物である。黒茶の磚茶(たんちゃ 団茶)を削りお茶を煮出し、牛乳やラクダ乳などの乳と塩(モンゴル岩塩)を加え、沸騰させないように加熱し、ひしゃくですくい上げるように撹拌する。好みにより、バター(バター茶になる)や煎った粟が加えられる。
これらの種類のお茶は、チベットを中心としたアジアの遊牧民族の間で親しまれてきたお茶。脂肪分と塩分が効率的に取れ、飲めば身体もあたたまる。
すきな理由は独特の塩味とまろやかな飲み口。ひとくち飲むと一気に体温が上がるのがわかる。材料的に見て高カロリーな飲み物であるのは間違いないのだが、飲みはじめたらやめられるものじゃない。ひとりでポット何本分でも飲めてしまう。
なかなか家では作りづらいお茶なので、外食時に飲むことが多い。食事がいらなくなるレベルでたっぷりとした存在感だが、本当にごくごく飲んでしまう。
最近ではインスタント商品を教えてもらったので、その気になればいつでも手軽に飲める(インスタントではあるけど)。でも、いつか自宅で自分の味を作りたいなと思っている。