蠍は留守です記

蠍の不在を疑わずに眠る暮らしの記録

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お茶とわたし:ひとりで飲むお茶

このエントリは『お茶とわたし Advent Calendar 2015』の25日目です。

みんなで飲むお茶は楽しい。しかし、ひとりで飲むお茶は何物にも代えがたい贅沢だ。

一煎目、二煎目、重ねるうちに香りと味わいを変える。淹れるたびに一期一会の表情を見せてくれるお茶の色は、まるで自分を映しているみたい。お茶との対話を通して、今の自分を省みる時間をもらえる。

お茶の色

何かがはじまりそうな朝に、世界が寝静まったような夜に、ふとひとりになれた瞬間に、私はお茶を飲む。香りを聞き、熱さを感じ、身体と心に風を通す。

つらいことや大変なことが続いた時も、この時間があったから頑張れたのかもしれないし、実はそんなに大袈裟な影響はなかったのかもしれない。けれど、私にとってお茶を飲むということは、自分の時間を大切にするための儀式のようなもの。お茶を飲んで、私は深く息をすることができる。

お茶は美味しい。お茶は楽しい。お茶は可愛い。お茶はうれしい。

2015年のアドベントカレンダーとして「お茶とわたし」を書いてきた。これを読んでもらうことで、少しでもお茶に興味を持ってくれる人が周りに増えるといいな。


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