このエントリは『お茶とわたし Advent Calendar 2015』の4日目です。
台湾の高山茶は、とても標高の高いところで作られている。2,000メートル以上のところで栽培されているものもあるのだから、すごい。すごいだけあって、高山茶は価格が高い。生産量も少ないし、手間暇もかかるし、高価な嗜好品なのだ。
高山茶の中でも有名なお茶がいくつかあって、今回紹介するのは嘉義県阿里山というところで作られている阿里山茶というお茶。阿里山は朝晩の寒暖差が15度以上になることもある気候で、それがお茶を美味しくするとのこと。難しいことは置いといて、とにかく美味しい。
癖がなくてとても甘い。高山茶のよいところがバランスよく含まれている感じ。他にも梨山や大禹嶺といった高山銘茶はあるが、阿里山が味わい的にも価格的にも最もバランスの取れた親しみやすい高山茶なのではないかと思う。
ちなみに阿里山といえば、珈琲も作られている。寒暖差のために甘みが強くなるのだそうで、アーモンドのような風味やミルクチョコレートのような濃厚な甘みが特徴。80度くらいのお湯でじっくり淹れると、雑味のない繊細な味わいを楽しむことができる。
実は阿里山珈琲は日本人ロースターの伊藤さんという方がブランド化したものなんだそう。パッケージも日本のデザイナーが手がけていると伺った。カフェ直売店の他、台北の空港でも買えるし、日本国内だと大阪には流通しているみたい。
お茶も好きだが珈琲も好きな私にとっては、阿里山は恵みの山だなぁ。